───恋に、落ちた気がした。




「ほんっとごめんね!オレこういう日って面倒ごとしかおこさねぇんだよなぁ〜…」


「………」




いや、気がしたんじゃない。


これは完璧、恋に落ちた。


───一目惚れ、した。




「あの…?大丈夫?」


「……あっ、ご、ごめんなさい!平気です…」


「あ、よかったぁ。…見たところ、新入生、かな?」


「は、はい…!」




スッと、差し出される手をどぎまぎしながら取り立ち上がる。




「入学早々制服汚しちゃってごめんね、ほんと」


「いえ…!あの、気にしないでください…!」