「お母さん~お菓子買って」

「一つだけだよ」

それだけのささいな会話。

でも今の私にとってそれはささいなんか じゃなかった 。

私は、佐々木家で生まれた。お母さんもお父さんも優しくて、さらに面白いお兄ちゃんもいて本当に幸せだった。

家族のみんな大好きだったし、嫌いに、それも大嫌いになるときがくるなんて思いもしなかった。