真顔で、すこし冷たく、そう言い放った。 言葉の意味を理解できず、わたしはただ立ち尽くしていた。 彼が近づいてくる、そしてわたしの腕を掴んだ。 「え、え!?」 驚いた私は彼を振りほどいた。 少し、怖かった。 「行こう」 どこへ? いままでに見たことも会ったこともなく いまここではじめて会った人に どこに連れていかれるというのか。 「あのっ、ま、待ってください!」 彼は少しおどろいた顔をした。 「あ、あの、あなたは誰なんですか?」