………




「…、…こ、ゆきくん?」





目を開けると、そこに見えたのは真っ白な天井。




そして、横目で人影の方を見ると





小雪くんが、じっと私を見つめていた。





目が、合ってしまった。




「………、」





小雪くんは何も言わない。




でも、それがなぜか心地良かった。





いつもみたいな、汚いものを見るような冷たい瞳じゃ、なかったから。





優しい、暖かい目をしていたんだ。