「俺はクロ。気軽に呼んでくれて構わない。 お前の名前は何という?」 「・・・」 靴を脱ぎ、そいつの近くへ向かう。 「・・・名前は?」 「・・・名乗りたく、ないですぅ・・・・・」 猫を想像させる茶色い髪に、小さな瞳。 それに、この高い声だ。 女と間違えても、可笑しくはないだろう。 「どうしてお前はここにいる?」 「・・・さぁ?」 「はぐらかすな。ちゃんと質問には答えろ」 銃を頭に当ててやる。 大抵の奴はビビッて、素直に話し出す。 ・・・こいつも、同じだと思っていた。