その日はボクの記憶する限り初めての、家族揃っての夕食を迎えた。
お母さんがある意味異常者だとは、伝えたと思うけど。
実はお父さんも異常者なんだ。
いつも止まることなくお父さんはボクのわからない数式を呟いている。
頭の中仕事だらけのお父さんは、仕事が何よりも誰よりも大事。
そんなお父さんのお仕事は、数学者。
大学で数学を教えている、教授なんだ。
だからボクも頭が良いの。
頭の中数学だらけのお父さんは、まともな会話が出来ない。
いつもわからない数式を唱えているから。
エックスやワイを呟き続けるお父さんは、日本語を知らない。
わかるのは、数学の用語のみ。


