「泣かないの?やっぱりあんたは化け物ね」
「・・・」
お母さんが持つのは、学生時代使っていたという弓。
肝心の弓矢は、ボクの肩に刺さっている。
「はいお母さん。出来たよ」
右肩から血が出るけど、ボクは笑顔でテーブルに置く。
「ありがとう。後ろを向きなさい」
「はーい!」
背中を見せると、お母さんは思い切りボクの右肩から弓矢を取った。
「ねぇ天美。涙をみせなさいよ」
「うーん・・・無理だねぇ」
「涙ないの?見たいわぁ」
人の涙を見ることで快感を覚える、異常なお母さん。
「しょうがないのかしらねぇ。
天美には人間っぽいところが欠けているから。
本当にあなた、化け物なんかじゃないかしら?」


