俺はそこで、1つの出会いを果たす。
「彼女は小西雀璃(こにし・さくり)だ」
加宮伶(かみや・れい)と名乗る殺し屋が、咲希の親友の知り合いだとは。
俺よりも強い殺し屋になった雀璃に、俺は咲希の復讐を依頼した。
そして俺は、殺し屋として生きる道を選んだ。
住み慣れた家を出た。
早く出たかった。
父さんと母さんとの思い出の家だけど、全て消えた家は興味ない。
「僕、姉に襲われたんです。
怖くてたまらないから、姉を殺して」
今日も俺は、そういう依頼を受け、立ち向かう。
もう2度と、自殺者を増やさないために。


