でも、何も感じなくなった。
咲希に会いたいとも思わなくなった。
そして段々俺は無口になった。
感情を表に出さなくなった。
光を嫌うようになった。
中学生になった俺は、学校を休みがちになった。
成績は良かったから、教師は俺が休んでも何も言わない。
テストの時だけ学校に向かい、満点を取り帰った。
教師にはそれだけで十分だった。
暗いカーテンの閉め切った部屋で、俺は黒いパーカーのフードを被り、ひたすらパソコンに向かった。
独学で手に入れたハッキング方法を使い、様々な会社へハッキングして遊んだ。
データを勝手にいじり、会社を倒産させることも珍しくなかった。
そして4時になるとカーテンを開け、フードを取り、床に正座しながら女たちを待ち、不満を減らす道具と化した。


