次の日の夕方4時。
俺は言われた通り、部屋にいた。
「硅午?入るわよ」
いつもと同じ口調の秀美が入ってくる。
秀美と共に、見知らぬ派手なギャルと言う言葉が似合いそうな女も入ってくる。
「この子が秀美の弟くん?」
「そうよ。弟って言っても、アタシのママの弟の子どもなの」
「へぇー可愛いねぇ」
「本当に良いの?」
「良いわよ。この子、アタシに逆らったら追い出すの。
アタシに敵わないのよ」
「じゃあ遠慮なくー」
リーダーらしき派手な女の手が、俺に触れる。
「大丈夫よー」
そう言ったリーダーが、俺の肩に触れる。
「んー良い体つきね。気に入ったわ」


