しかしその犯人は、哀しき過去を持つ、ごく普通の高校2年生の少女だった。



 少女は憎しみから殺し屋になるが、本来はまっすぐで純粋な性格の持ち主だった。






 少女は現在も、世から憎まれた人たちを裁いている。



 いじめや差別をすると法によって裁かれるなど、まだそこまで法律が発達していないから。




 少女は今宵も苦しむ誰かのために、人を殺める。




 もう人が自殺と言う最悪の結末を迎えないためにも。









 助けてやれなかった亡き親友のためにも。



 もう自殺者は増やさない。



 そのためにも私が必要だ。







 

そんな少女を見守る殺し屋の仲間たち。






 これは、そんな彼らのお話である。