すると扉の前に、何かが置かれていた。
小さな鍋の中にあったのは、おかゆ。
水を吸い込み、すでに膨らんでいる。
俺は思わず、レンゲを手に取り、おかゆを口に運んだ。
・・・が、冷たい。
氷水につけたご飯らしい。
こんなに冷たいおかゆ、食べれたもんじゃない。
しかし、お腹の空いていた俺は、我慢して食べた。
季節が冬だったため、体が冷える。
何かあったかいものが食べたい。
しかし階下からおばさんの笑い声がする。
下へ行ったら、ご飯あっただろうと、叱られるだけ。
その日俺は、そのまま眠りについた。
メニュー