バニラ

私が、きっとどんな気持ちでいるかなんて
全部お見通しだったんだろうな。

分かってるよと言うかのように、
和臣さんは私をまっすぐ見てにっこりと笑った。



「あの、がんばります!」

「うん。」


それは、きっと一緒にいようねって言う

優しい彼のメッセージ。



もう一度勢いよくドリンクを吸い込むと口いっぱいに

広がる甘いフレーバー。


その日からあーだ、こーだと、

相談しながら、

作り上げたメニューは、

ちょっと、スタバからヒントもらっちゃったけど、

オリジナル感のあるものに作り上げた。


初めてオーダーが入った時は涙がにじんだ。




「ショコラバナナフレーバーお待たせしました。」


「わ、おいしそう」


お客様の笑顔に胸がキュンとなる。