バニラ

あの修羅場?った後、

結局は、私が自信無くて、

和臣さんに対して、はっきりできていない。

克服しない限り、和臣さんと並んで歩くなんて無理じゃないかと

一晩悩んで、


「和臣さん、私……」と、


気合を入れて、

声をかけた時、


「はい!」


私の声をさえぎって、
目の前に背の高いグラスに入ったドリンクが置かれた。

アイスカプチーノ?

「こんな感じかと思うんですけどどうでしょう?」

「あ、すみません戴きます。」

ストローできゅっと吸い込むと口に広がるモカとバニラ。

「お、おいしい!

 あ、とミント?」

「うん、よくわかったですね、どうですか?」


「さっぱりしますね。けど、苦手な人もいるかも?

 いろんなバージョンあったら楽しいかも?

 バナナとか、イチゴとか

 チョコにあるようなフレーバーできたら面白いです。」


「うん、うん、いいね。

 じゃあ任せる。」


「え?」

「教えるから色々作ってみたらいいですよ。

 夏のメニューに加えたら、

 亜美ちゃんの係りにするから。」

「私がですか?」


「ずっとそばにいてくれるのでしょう?」


「!それは……」