バニラ

駅前のスタバでオープンエアーのテーブルに座って、
大好きなキャラメルフラぺチーノ。

大好きだけど今日はなかなか喉を通らない。

そうそう、今日のはやけに凍ってて、

ってそうじゃなくて、

目の前に、
ムッすりとした徹さんと、
やけに上機嫌な和臣さんが座ってるから。



「へえ、亜美ちゃんはそういうの好きなんだね?

うちのカフェでも挑戦してみようかな。

ドリンクれてクラッシュすればできるかなあ。

ミル機能あるジューサーで出来るかもな?」

私の髪をひと房を指に取りくるくるしながら言う。

ううっ、和臣さんが、

なんだか弾けておかしくなってます。


「惜しくなったって事?」

徹さんはぼそりと言う。

惜しくなったって、残り物見たいな……?


「あのっ」


私が声を出そうとしたとき、それを制するように、

和臣さんは私の肩を優しく叩く。


「徹さん

 そんな牽制しないで下さいよ。

 亜美ちゃんがビビってるでしょ?」

ええ、ビビってますとも、

だってこれ修羅場って奴じゃないですか!