「それは、聞き捨てならないね」 「お父さん」 「あ、貴方は!」 さっきまで後ろで話を聞いていたお父さんが前に出てきた。 お父さんは怖い顔をしていた。それは、私にとって始めてのことだった。 「梓達は君達と戦いたくなくて交渉にきたのに、君はそんなのを御構い無しにやるのかい?」 「あ、当たり前でしょ!あの女がいなければ、今頃悠太と仲良く笑っていたのに!それをあの女は奪ったのよ!」 何言ってんだ?何故悠太を裕美から奪わないといけない?