その日、悠太が帰ってくる事はなかった。メールや電話をやってはいるが、返事は無し電話に出ることもなかった。 「悠太・・・どうしたんだろ?」 胸にポッカリと穴が空いたような感覚がしてならない。 「梓、大丈夫・・・って訳じゃないね」 「真穂・・・いや、平気だよ」 こんなとこで弱気になってたら、親に迷惑をかけてしまうからね。 「?・・・!梓、梓!」 「ん?なに」 「そ、外を見てよ!」