私達は一旦、病院を出る。 「あ、あの」 「ん?どうしたんだい、真帆さん」 「一回家に行ってもいいですか?」 「え?別に構わないけど」 「すみません。荷物を持って来たいんです。」 悠太ばかり背負わす訳にはいかない。もし、梓が目を覚ました時にすぐ行けるように… そして、少しでも梓が近くに居ると思えるから… 「?」 「あ、えっと、梓が目を覚ますまでは梓の家に居たいんです」 「そのことなら、いいよ。歓迎するよ」