桜が舞い散る頃に・・・ (完結)


「私も、悠太に出会えてよかった」




嬉しいな、そんなふうに言ってもらえるなんて




「初めて悠太にあって、うちで暮らすって決まったときすごく嬉しかった。・・・弟が出来たみたいでさ」




弟・・・あの頃は、そんなふうに見られてたの?




僕が梓を好きになったのは、初めて会ったその日からなんだけどな・・・




「本当なら、私に弟がいたんだけどね・・・」




「弟さん?」





「うん」




知らなかった、いや、これは初耳かな?




「弟さんの名前はなんていうの?」