一瞬ビックリしたように目を見開いたけれど、ふっとこぼすように笑ってくれた高木くん。 「おはよう、渡辺」 笑かけてくれて、ありがとう。 名前を呼んでくれてありがとう。 すごく最高の気分。 「あのね高木くん。卒業式が終わったら話したいことがあるんだけど…」 「今話そうよ」 「え?」 まさかの返答に思わずたじろぐ。 いま…!? 「今はちょっと…」 「じゃあ、俺が今から話すね」 クラス中が静かに私たちを見守る。 なんだかソワソワして落ち着かない。 なんだろう…? 今からなにを話すんだろう…?