私は恋を知った。





びっくりした。



森山くんって
本当いい人だ。



クラスの誰にでも優しくて、
こんな地味な私にも
ちゃんと接してくれる。





スポーツも万能で
サラサラな黒髪に
顔も笑うとクシャッとなるところが
またかわいい。




………って何考えてるの、私!







人待たせてる………って。



………有田さんの事かな。




「……やっぱ付き合ってるんだなぁ。」





なんて、呟きながら
なんとなく時計に目をやる。





「わっ!もうこんな時間!」





私はささっと
参考書と筆箱をカバンに入れ、
かけ足で学校を去った。