放課後になり、
部活へ行く人、帰宅する人
で賑わう。






「私、ちょっと教室に残るね。
昨日の夜結局寝ちゃったし、
学校で勉強した方がはかどるの。」





「そっか。
じゃあ私帰るわ。
また明日ね、満。」





若干微笑みながら
教室を後にする真衣ちゃんに
手を振り、





私は再び席についた。





「……よぅし。」





私は参考書とノートを
開けて勉学に励む。




集中しているうちに、
教室や廊下に
まだポツポツと残っていた生徒は
いつの間にか居なくなっていた。




シーンと
あたりが静まりかえっている時、
急に勢いよく
教室のドアを開ける音が響いた。




ビクッ





「…あっ……。」





ビックリして
ドアの方を見ると
森山くんが息を切らして立っていた。