マンガみたいな事が起きました。



「さぁーて、最後は……観覧車に乗りたい」


「うん、いいよ」


観覧車って
恋人同士が乗るものだと思ってた。

それか、仲のいい友達同士。

または家族で。


でも、最後までできることなら叶えてあげたい。


情けとかじゃなくて、
あたしも裕貴くんの立場ならきっとそう想うから。


「東雲、せんきゅーな」


これが最後のお願いとして、
裕貴くんが悲しい笑顔を見せた。



            


           舞side 終