「東雲、おはよ」 声をかければ顔を引きつらせている東雲がいた。 「ひ、ろきくん……」 椅子から立ち上がり 逃げようとするのがわかった。 今日は絶対にだめ。 じゃないと、また決断が濁るから。 「待って!」 腕を掴めば伝わる体温。 東雲ってこんな細かったっけ? 「何かな…?」 俺が好きな声。 でもこんなんじゃない。 こうしたのは 最低な俺がやったこと。 ごめんな。 俺のせいで。 ほんと、