その夜は最悪な雰囲気だった



誰も何も喋らない



テレビが付いていてテレビに視線がいっていてもボーッとしてるだけ



いつもはにぎやかなはずなのに



夜ご飯が終わりおじいちゃんおばあちゃんは自分たちの部屋に犬を連れて行った



しばらくたち、バロが恋しくなった私はおじいちゃん達の部屋に行った



「なんでなんよ。この子は何もしてない。いい子やんか!なんでこの子がガンなんかかからなあかんのよっ」



おばあちゃんはバロを撫でながらボロボロ泣いていた



おじいちゃんはただただ無言でバロだけをみながらバロを撫でている



その姿を見ていたら私も泣けてきて…



バロのそばに寄り添い静かに涙を流した