次の日も、その次の日も香織ちゃんを待った。しかし、一向に現れない。


まぁ朝の通勤ラッシュだから、見逃してるんだろうけど。


そんな、ある日の事だった。


「あ……」


いた。確かに、ホームに立っている。


俺は香織ちゃんが電車に乗ったのを確認すると、ダッシュで乗車しようと走った。


そのときだった。


『ドアが閉まります。ご注意ください』


ちょっと待って!


俺は閉まりかけのドアをこじ開け、なんとか電車に乗り込んだ。


強い、決意。


俺は友人に、メールを送った。


『今から、香織ちゃんに俺の気持ち、ぶつけてくる。』


俺は今、燃えている。もう誰にも、止められない。


いざ!


俺は人を掻き分けながら、香織ちゃんの居る車両に早足で向かった。


そのときだった。


「居た!」


次の車両に、香織ちゃんの姿を確認した。


「いくぞ!」


そのときだった。




『女性専用車両』




立ち止まりました。