「……わたしは、伊吹くんが好きです。」




「え……じゃあなんで、オレが付き合ってって
言っても付き合ってくれねぇの?」



「違うの。伊吹くんはわたしを好きじゃない。
わたしだけを、想って、ない……でしょ?」




そう、伊吹くんが好きなのは今年3年生になる、先輩




「オレはお前がす、好きだって言った…」



「違う!伊吹くんはヤケになってるだけ。
先輩に想いを伝えても叶わないって
思ってるからヤケになってるの!」


「……なんで叶わないって…知って」



「ユウヤくんに聞いたの。
いつも一緒にいるから、なにか知ってるかと思って…」



「………っ!」



悪いとは思ったけど、どうしても知りたくて。