わたしは伊吹くんからの もう二度とないかもしれない告白を断り、 その場から立ち去るかのように走って 家へ向かった。 その後のことはわたしは分からない。 でも、逃げたみたいになったのは 悪かったかな……と後悔している。 「わたしバカだな。 わたしが好きならどんな形でもいいのに。 そばに居られるなら、 伊吹くんが誰を好きでも、わたしを見ていなくても、 告白を受け入れておくべきだったよね……」 わたしは祐介との想い出のブレスレットに 話しかけた。