彼が左胸……本来なら心臓があるはずのそこをぎゅっと押さえる。 「感情はある、でも心はない。だから自分の気持ちを自分で受け入れることにかなりの時間を要した。 今でもどれが正しくてどれが間違ってるかすら危うい。けど……」 コツン 彼の額と私の額が合わさる。 「自信も根拠もなにもないけど、これだけは言える。……ぼくはキミが好きだ、大好きだ」 「………う、そ……」