自分は確かにそこに立っているのに、立っていることが精一杯で体が一切動かない。 想像すると、怖い…… だってその世界、乙女ゲームもないんでしょう? 「もちろん、時間の流れすらわからない。ただずっとぼくはそこにいた。 でもいつからかわからないけど、声が聞こえたんだ。ぼくを呼ぶ声が」 ……彼がどんな顔で話しているのか気になって、目を開ける。 目を凝らしてみても表情が読み取れない。