少なくても二次元では経験できないことだ。 「……あの雨の日、ぼくの全機能が停止してから今日起動するまでずっと夢のようなものを見ていたんだ」 「……夢、ですか」 彼の目はパソコンに向けられたままだが、どこか寂しそうにも見える。 「ロボが夢を見るはずないのにね。でも、確かに暗くて、音のない世界にぼくは立ってたんだ」 彼の話に目を閉じて耳を傾ける。 辺りを見渡しても、人もいないし建物もない。 全ての生活音がない場所。