「……っ、はぁ……」 携帯を握りしめ、とにかく走る。 運動は苦手だし、体力だってない。 ふっと気を緩めたら今にも足がもつれて転んでしまいそう。 「……は、かせ!」 研究所に飛び込んだ私は膝に手をついて息を整える。 「そ、蒼サマが……目覚めたって、ほんと、ですか?」 「うん、真っ先に由藍ちゃんに伝えたくてね。こっち」 朝は学校にいたから、博士からのメールに気付くのが遅れた。