慌てて散らかした本やら筆記用具やらをカバンに詰める。 「ご、ごめんなさい!長居してしまって……」 「俺は全然平気だけど……この辺りも物騒だし、シモンに送らせるわ」 荷物は全部シモンさんが持ってくれたので、手持ち無沙汰になった両手が行き場もなくプラプラしている。 「ユアちゃんって、強いよねー」 「へっ?」 「蒼くんのために、将来はおとっつあんみたいな研究者目指すなんて普通できないよ」 「そんな、強くなんて……」