「蒼に涙を流す機能はない。でもなんらかの現象が起きてそれが可能になったなら……

体内の水分を全て出すことで、蒼が元に戻るかもしれないという仮説が今生まれたよ」


「は、はぁ……?」


「今起きた現象をこっちでコントロールするには……まずここをこうして、ああでも先にあっちを改善するべきか……」


博士の言葉はよくわからないけど『希望』が見えた気がした。


数分の間パソコンと向き合いメモを取っていた博士が私を見る。