「俺に施せる治療は出来る限りしたつもりだよ。あとは蒼が起動するかどうかだけど……こればっかはやっぱわかんないもんだよ」 私は蒼サマに近付く。 ピクリとも動かない、眠っているようにも見える彼。 「蒼サマ……由藍です。蒼サマに聞いてほしい話がたくさんあるんです。 千博ちゃんや大樹さんも、蒼サマがいなくてとても寂しそうです…… っ寂しいのは、わ、たしも……なん、ですけどね……」