【完】ロボ☆コイ~私が恋した彼はロボット!?~


彼のレインコートを着ることもなかったし、彼がこんなふうになることもなかった。


「そんな顔しないで。きっと蒼は今すごく幸せだと思うよ」

「……え?」


「由藍ちゃんと出会って、こいつは変わったよ。人間らしくなった。自分の感情に喜び、苦しみ、戸惑い……

由藍ちゃんと出会えて、蒼はきっと幸せだったと思うよ」


そんな、もう……彼が死んじゃった、みたいな……

博士なら蒼サマを直せるって信じてた。
あの時の『大丈夫』って言葉を信じてたのに。