「人間には排泄といって老廃物を自らの力で出す素晴らしい機能があるだろう? でもロボットはそれがない。だから水が体内に浸透しても処理する術がない」 「じゃあ、ずっと蒼サマはこのままなんですか……?」 「いや、これでも応急処置的なものは施したから少しはマシなはずさ。なんせ新しいロボだから緊急時のマニュアルも未完成だし…… 試しにこの間起動テストしてみたら案の定バグってたし」 私がもっと前から彼のことに気付けていたら。