「いらっしゃい。ここに来たってことは全てを聞く覚悟が出来たと捉えていいのかな」 「……はい」 手招きをされ、ベッドに近付く。 そこには幾つもの配線やら線で繋がれた彼がいた。 「さくっ……蒼サマは、無事なんですか……?」 彼の見た目は朔哉サマに似ているからずっとそう読んでいたけど…… 『蒼……だよ』 彼の本当の名前は蒼という。 さすがにいきなりの呼び捨ては無理だから、蒼サマ。