入り口で名前を告げると、電子ロックが解除された。 言われた通り突き当りの部屋まで一直線に進む。 一際大きな電子ドアの前で立ち止まり深呼吸をする。 「あ、あの……ゆ、由藍です……」 ほいほーいと軽そうな返事が聞こえたかと思ったら、ドアが開いた。 薄暗い室内。 あるのはベッドと机とパソコンと……見たこともないような機械がたくさん並んでいた。