「由藍がどうしても言いたくないことなら無理には聞かない。でも、ひとりで抱え込まないで」 「……あ、あの……」 あ、あなた……誰ですか!? 私の知ってるの千博ちゃんじゃないです! いつものオタク口調はどこへやら。 茶縁眼鏡の奥の瞳がばっちりと私を捕らえる。 「時々、由藍が心配になるんだ…………………………ゔあああああ!き、今日は某の好きなアニメの日!帰宅せねば!」 ま、まさかの友達二重人格説!!! 別に知りたくはなかったような…… 千博ちゃんにも普通に喋ってる時期があったのかな……