彼のことを千博ちゃんに話してしまったら。 彼は『人間じゃない』って認めてしまうことになる。 いや、例え人でもロボットでも彼が彼で在ることに変わりはありません、でも! どうしても、わかってはいるけど現実を受け入れられないでいる。 「……由藍」 「なんですか?あっ、今日は千博ちゃんの好きなアニメの日ですよね、早く帰りましょう」 カバンを肩にかけ、彼女に笑いかける。 「……ても!」 「え?」