「……そうだ由藍氏!由藍氏ならなにか知ってるのでは!?」


「……へぇっ?」


「ほら、由藍氏が一番朔哉boyと一緒にいる時間が長いですし」


家とか知らないんですか?と千博ちゃんに聞かれた。


家は、確かにこの前行ったので知ってますが……


多分、今は誰もいないんじゃないかと思う。


生活感のない、シンプルな部屋だった。
あそこに誰かと同居してるとは思えない。


私はブレザーのポケットにそっと触れる。