でもまさか、それが彼だなんて。 私が恋した彼は……ロボットだったなんて。 『好き』だという気持ちが、消えてしまったわけじゃない。 ただ、戸惑いのほうが大きくなってしまった。 彼が前に私を拒絶し距離を置いていたのも、彼が……ロボット、だからなの……? そんな、そんなの寂しすぎるよ。 まだまだ鳴り止みそうにない雨音を遠くに聞きながら、ぼんやりと天井を眺めていた。