「……あ」 朔哉サマがなにも言わないので降ってくる雨をぼーっと眺めていたら思い出したかのように彼が声を出す。 「……ユア、あそこのコンビニの右斜め45°の位置に顔のパーツが黄金比のイケメンが佇んでる」 「なな、なんですと!?」 雨の日に佇むイケメンですって!? ちょっと濡れて服が透けて筋肉が見えたりしたらもう最高……じゃなくて! イケメンを見るのにうろうろしていた私が気づくはずなんてなかった。 本来なら不自然な機械音にも。