その顔で迫られても、選択肢ごめんなさいしかありませんけど。 「いやあのそろそろ……」 真面目に作業してくれません!? 手からホッチキスが離れてるんですけどさっきから! 私はため息をついたあと止まってしまっていた作業を再開する。 大樹さんになら私の気持ちがわかるはずなのに。 現実から逃げて、居心地のいい場所にいる私の気持ちが。 二次元という世界に、何度助けられたか。 二次元がなかったら、私は今頃なにに縋っていたのだろうかなんて想像できない。