昼休みのこと。 ふたりのことを祝福してあげたい。 もちろん、それは思う。 たまに乙女ゲームである『友達の恋だもの、応援してあげなきゃ』っていう主人公の気持ちをようやく理解した。 でも、一方で認めたくない気持ちもあって。 千博ちゃんと朔哉サマが私のそばからいなくなってしまったような、そんな空虚感。 「あの、千博ちゃん」 「んー?」 「……千博ちゃんと朔哉サマってその、い、いつからデキ……デキちゃったんですか?」