昨日の告白覗きがいけなかったのなら、千博ちゃんにも話しかけないはず。 どうして私だけなんでしょう……? 別に人に無視されるなんてことはよくあるけれど。 やはり友人と思っていただけに、理由も告げられず距離が開くのは少しさみしい。 朔哉サマが千博ちゃんと話しているときにふと髪をかきあげた。 その耳には、見たことのない黄緑色のピアスらしきものがついていた。 カラーン! 私の頭の中で閃きのベルが鳴った気がした。