そこまで言ったとき、なぜかユアの顔が浮かんだ。 『恋ですか?乙女ゲームしたらいいんですよ!あ、でも朔哉サマは男子だからギャルゲーですかね…』 ぼくの今まで採取したユアのデータから分析すると、きっと彼女はこれに近いことを言うはずだ。 はじめて会ったときからぼくを『蒼』ではなく『サクヤ』と架空の人物の名で呼んで。 最初はそれが自分の存在を否定されてるような気がして嫌だったけど、気付いたら慣れて。