……もしかしたらオーケーすることもあるのかもしれませんが、まぁ朔哉サマのあの様子を見る限り可能性は低いかと。 近くの草むらに身を低くして潜め、遠くからふたりの様子を見守る。 「……聞こえます?千博ちゃん」 「少し遠いですな。もう少し寄るであります」 なんだか、漫画の主人公にでもなった気分です! 乙女ゲームでも、こういうシーンはたまに……… 「わ、私……桜小路くんのことが、その……」 「…テンプレートみたいな告白ですな。そんなんじゃ生温いであります!」