「……用があるならはっきり言えば?」 「む、無理ですっ!ととと、とにかく、その手紙読んでくださいー!」 朔哉サマに手紙を押し付けると、その女子は走ってどこかへ行ってしまった。 残された朔哉サマは首を傾げつつ教室へと入ってくる。 「朔哉boy、何気に女子に人気でありますよなぁ。いつもは某たちが一緒だから近づいて来ないですが」 「だっていわゆる実写版朔哉サマですもんね。モテるのわかります」 千博ちゃんがニヤニヤしながら朔哉サマに近付く。